イタリアのバールBAR エスプレッソとアペルティーボ(ハッピーアワー)

スターバックスミラノ Starbucks Reserve Roastery Milano

ミラノにスターバックスは2023年12月現在で10軒もありません。ミラノでもこの旗艦店はDUOMO大教会に近いので観光客も多く賑わっています。しかし、その他のミラノにあるスターバックスはどこも比較的空いている時が多いです。何故か? 

イタリア人がスターバックスが嫌いと言う事ではなく、習慣の違いだと思います(例外はあります)。スターバックスはテーブルで席についてコーヒー等を飲みながら寛ぐスタイルです。イタリアでは、コーヒーは立ち飲みが多いのです。BAR(喫茶店)に依ってはテーブルを殆ど置いていないところもあります。朝はカプチーノと甘いパン(ブリオッシュ等)、それ以降はエスプレッソ(カフェマッキャート、DECAFE<カフェイン抜き>)です。さっと飲んで、さっと立ち去る。そんなスタイルがイタリアのBAR(喫茶店)です。

イタリアでは、生活関連品に関しては政府が価格統制をしていますが、その中にBARでのコーヒー立ち飲み代金も含まれています。それ程にイタリア人にとってのBARでの立ち飲みコーヒーは生活と密着しているわけです。

どこの街でもよくある生活密着タイプのBARです。カウンターでエスプレッソを頂きます。 タバコ、収入印紙、公共交通のチケットやチャージ、宝くじ等も買えます。小さな街だとちょっとした集会所になっています。

観光客の多い街中のBARではテーブルを用意してあります。そういったところでは席についてゆっくりとコーヒーやお好きな飲み物を頂く事が出来ます。しかし、席に着いた場合のコーヒーの値段は、政府の価格統制とは関係なくなります。つまり、高い値段を覚悟しなければなりません。(中心地を外れていれば席についても値段が同じ場合は多いです。)それでも、その景色の中でゆっくり出来る事に価値観を考えれば高くないとも思えます。(観光旅行)ただ、イタリア人向けではありませんね。

イタリア人は席についてゆっくり話をする事がないのか? 日本の様な喫茶店の利用は馴染まないと思います。しかし、仕事が終わった夕方からBARも変わります。どう変わるのか? 

Barは、朝早くからスタートして夕方には閉めるタイプと朝から夜中までやっているタイプとあります。

どちらも昼は簡単な昼食を提供しています。小さなバールだとパニーニ(イタリアのサンドイッチ)、テーブルなどあるところではプリモ(パスタ、リゾット、サラダ類)とセコンド(肉料理や魚料理)を提供しているところもあります。レストランよりも価格的にはリーズナブルなところが多くかなり混みます。

APERTIVO-ハッピーアワー

ミラノのアペルティーボ ハッピーアワーは1ドリンクにつまみがつきます。

BARのハッピーアワー(APERTIVO)と言うのがあります。大体、BARに依りますが、大体夕方の5時位から始まります。コーヒーや紅茶を飲むのではありません。アルコール類1杯に色々なおつまみがつきます。(ソフトドリンクではおつまみが付かない場合もあります。)以前は10€でしたが、近頃は12~15€と大分値上がりしています(有名ホテルの中のAPERTIVOは更に値段が高いですが、お洒落で感度がとても良いので一度トライしてください)。

それでも、場所に依っては結構良いおつまみがついています。夕飯を食べないでお腹一杯になってしまうかもしれません。夕方の6時位からぽつぽつお客さんが入りだして8時頃は大分混んでいます。ハッピーアワーは大体8時位で食べ物がなくなるところもあります。それでも、週末等は時間が遅くなるにつれてどんどんお客さんは増えて行きます。やがて、BARの中や外だけではなく通りも立ち飲みのお客で賑わいます。この手のBARは夜中まで開いています。週末は、その後、クラブへと人は流れます。

イタリアに来たなら是非一度はBARのAPERTIVO ハッピーアワーを体験してみてください。