
今回は、イタリアの病院に関しての話です。
イタリアの医療システムは、保険制度を適用するホームドクター制とプライベートがあります。ホームドクター制は、住民登録をした地域でホームドクターを選ぶと言うか保険事務所の方から”貴方のホームドクターは誰々です”と言う具合に通知されます。評判の良いドクターに偏らない様になっています。何度か通院してどうしても気に入らない場合は、ホームドクターの変更を申請する事が出来ます。
ホームドクターは必ずしも自分が期待する専門医とは限りません。それどころか、全く異なる分野である場合が多いです。簡単な検診と専門医や総合病院へ行く為のリチェッタ<チケットみたいなもの>、検査予約や処方箋を出してくれます。
ホームドクターは無料です。ホームドクターの予約は場所にも依るのでしょうが、イタリア的です。何がイタリア的かと言うと、電話が通じない場合が多いです。(現在は、非常事態宣言中なのでホームドクターとは電話のみでの診察となっています。従って、殆ど、電話は通じません。)ホームドクターは一日2~3時間しか開いていません。一度、処方箋が必要だったので電話をしましたが、何度電話をしても通話中でした。3日目位に、5分おきに10回位も電話を入れてやっと通じた経験があります。(現在は、オンラインでも処方箋は取れます)昔、有名人のコンサートチケットを予約する時に繰り返し電話をしたのを思い出しました。多くの人が一斉に同じ時間帯に電話をするわけですからね、一瞬を争います。ホームドクターでこんな事をしないとならないと言うのは呆れますがね。
一つの例を挙げると、ビルのワンフロアに4つのホームドクターが入っていて、その受付が女性1人なんてところもありました。何度も電話をしてもいっこうに電話が通じない、仕方ないので行って見ると、大勢の来院患者でフロア内は大混雑そして受付の電話が鳴りっぱなし。受付の女性は1人なので、来院患者の順番整理で手一杯なのです。電話の応答はとてもこれでは出来ませんね。国営なので予算がないのだと思います。
イタリアの病院はどんな感じなのか?公立病院と私立病院があります。健康保険利用にて公立病院の受信をするのであればホームドクターからリチェッタ<チケット>を受け取ります、そして、予約センターから予約を入れてもらいます。(予約センターは、電話は通じないので、保険事務所行って予約を入れた方が無難ですが、それもやはり物凄く混雑していて半日の作業になります。)公立病院の予約は3か月先とか当たり前の様にあります。予約を入れて見ると”えっ、これって日時間違えてない?”それほど先になってしまいます。つまり、保険適用の公立病院受診を正攻法でやっていたら相当な労力とかなりの日数が掛かります。
公立病院での受診に関しては日本とそれ程違いはありません。違いはお金は先払いになります。機械から順番票を取って、先ず、お金を支払い、順番が来たら、支払い領収書と順番表を提示して受診します。公立病院内でも保険適用とプライベートがあります。
私立病院はどうなのか?保険が適用されないので診療代は安くはありません。私立病院に依って値段は異なりますし、担当医に依っても値段が違います。有名な医者は診療代は高いです。
プライベート外来(公立病院内)の経験から言うと、初診料は、110EURO(価格は更に上がっています)。この病院は、保険適用外来も受け付けますし、救急病棟もあります。保険適用外来受付とは別にプライベート外来の受付があります。
プライベート外来と一般外来(保険適用)は別のフロアにあります。一般外来は、非常に混雑しています。それに比べてプライベート外来は、ガラガラです。椅子も一般外来のプラスチックな簡素な椅子に比べて、プライベート外来はソファー並みの椅子が並んでいます。順番札を取っても直ぐに呼ばれます。そこでお金を払って診察の順番札を受け取ります。順番札を持って自分が受ける科に行きます。診療室が幾つかあります。プライベートは、直ぐに順番が来ます。診察や超音波検査等をやってくれます。薬の処方もしてくれますが、プライベートの場合は、処方箋は出しません。自費で薬を買うか、又は、プライベートドクターからレターを書いてもらい、それをホームドクターへ連絡して処方箋を書いてもらうと言う厄介な事になります。(経験からです。病院に依って異なるかもしれません。)医師から伝えられた薬は処方箋が無くても購入出来るものでした。2種類で各30日分(1日一錠)値段は、€12。(イタリアでの自費での薬代は、日本での保険適用の薬代よりも遥かに安いです。日本の薬価がおかしい?)
この後、30日間で10回以上のメールのやりとりをプライベートドクターとしました。この間、体調が良くならなかったので薬の変更のアドバイスを受けてたり、問診等も全てメールでやりとりをしました。それらは全て無料です。(この様なサービス内容だと110€と言う値段は破格だと思いました。)引き続きお薬の治療で様子を見る方向となりました。そして、3か月が過ぎて以前よりも少し改善しました。(毎月薬代は12€)この時点で再度の診察と超音波検査を行いました。再度の診察の費用は前回同様の110€です。内視鏡を使用した手術を予定してくれました。しかし、非常事態宣言が再び厳格になり緊急性ではない手術と言う事で延期となっています。現時点では、薬治療を継続しています。手術の費用は高額になります。ドクターに保険適用になる様に頼みました。その場合、このドクターからレターを書いてもらい、それをホームドクターへ渡します。ホームドクターが手術のリチェッタ(チケット)を作成してくれます。これで手術は無料になります。プライベート診療なので通常だと手術も市価でやりたいところだと思います。しかし、何度か頼み込んで手術は保険適用と言う承諾を得る事が出来ました。(手術は延期ですが)
これを公的病院で行っていたら、深刻な事態になっていたかもしれません。検査だけでも数か月間待たされます。手術となると一体いつになる事やら?病状に依っては軽病が重症になってしまいますね。
イタリアでの生活はまさにサバイバル。言われたとおりにやっていたら、とんでもない時間の浪費と出費となります。自分で考え工夫して動かないとなりません。
次回は、急患と公立病院での入院経験を書きます。イタリアでの入院時の食事は?









































