イタリアにある外資系の日本食レストランと日系の和食レストラン

*記載された価格(€、円)は記載した当時のレートや物価に基づいたものです。
イタリアのミラノ、ローマ、トリノの様な大都市や観光に人気のフィレンツェ、ベニスには日本人経営に依る和食レストランがあります。
それこそ、小さな街でも”日本食レストラン”があります。
”和食レストラン”と”日本食レストラン”を区別したのは、ここでは”和食レストラン”は日本人経営とし、”日本食レストラン”は外国人経営とします。(日本では一般的に和食と言うと”純日本食”つまり、懐石とかそう言った類になりますが、ここではこの様に区別させて頂きます。)(従って、ラーメン店等も日本人経営の場合は、ここでは和食レストランとします。)
余談ですが、日本政府主導で”和食”を世界に広げると言うのがあります。日本製の素材を使用した食事を海外で提供する事を奨励しています。日本製食材を多く使用している店舗では”和食?”マークのステッカーを頂けます。(一般の人には馴染みがないので例えそれが店舗に貼られていても気が付かないと思います。)2013年に”和食”はユネスコの無形文化遺産に登録されています。日本人経営かどうか?それには関係ありません。
ミラノにも500店舗以上の”日本食レストラン”があります。しかし、和食レストラン(日本人経営)は20店舗程度だと思われます。正確な数字はわかりませんが、大体、70%が中国人経営、20%がイタリア人経営、その他10%の中に日本人及び日系企業経営と他の外国人経営と言ったところです。
先ずは、日本食レストラン(日系以外の経営)。これが圧倒的な割合なわけです。
中国人経営の寿司店の中には”All You Can Eat”と言うのがあります。これは食べ放題です。昼と夜があって、昼の相場は20€、夜は30€(飲み物は別料金、税金や席料<夜間>が加算される場合もあります。価格は毎年価格は上がっています。特に2020年から急激に)寿司以外でも天ぷら、とんかつ、蕎麦、うどん、拉麺等の日本食、それと中華料理と豊富なメニューがあります。昼と夜の違いは、寿司メニューのレパートリー。昼メニューは限定的です。それでも、食べ放題なのでお腹いっぱいにはなります。
All You Can Eat以外の日本食レストランは、所謂、”フュージョン寿司”と言った感じが多いです。イタリア人はフュージョン寿司が大好きです。裏巻き(海苔が苦手です)やネタの上にネタを重ねるスタイルが好まれます。(サーモン巻きの上にイクラやトビコ)醤油も大好きですが、各フュージョン寿司には味がついている又は、タレがかかっています。照り焼き、ウナギのタレ、マヨネーズをアレンジしたタレ等、タレのバージョンが多いです。ミラネーゼはこの和風アレンジのタレが大好きです。従って、ネタの種類が少ないですが、タレとネタを組み合わせることで多くのメニューが出来ます。”お洒落なお店でフュージョン寿司”これがミラノでは大人気です。中にはミシュランの星を獲得したところもあります。

日本の様にネタの数が豊富ではない、と言うか、食べ放題で安さを売りにしているところは、サーモン、マグロ(赤身のみ)、エビ、イカ、タコ、スズキ、いくら、と言った程度のネタだけです。そして、アラカルトで出すところは、加えてウナギ、ウニ、アマエビ辺りがあります。それにしても、全部で10種類弱しかありません。日本の寿司屋だと、店に行って席についてから、”うーん、何にしようかな”ってな感じでメニューを見ながら考えたり、職人の方から”今日は、ヒラメがいいよ”なんて言葉があったりしますが、イタリアではそう言った光景は全くありません。(高級店や日本人経営の和食店はネタの種類がもう少しあります)全部で10種類弱のネタですから選び様がないと言った感じです。
で、味はどうなのか?フュージョン寿司は、高級店以外では、ネタの味と言うよりもタレの味で食べると言う感じですね。ネタの質がサーモン以外は悪い(米も悪い)のでネタの魚を味わうと言うよりもタレで一緒に食べると言う感じです。(中レベル以下のレストラン)高級店になると流石に和食レストランにも劣らぬネタを使用している為に美味しいですし、高級店は熟練の日本人職人もいます。しかし、値段はかなり高めです。
寿司屋以外の日本食専門店としては、ラーメン屋が人気です。ミラノも5年前位からラーメン屋が増えました。こちらもやはり中国人経営のラーメン(もどき)専門店が多いです。先の紹介したAll You Can Eatでもラーメン(もどき)がある店も、しかし、イタリア人はラーメンは専門店で食べます.
ラーメン専門店でのラーメンの値段は、15€~が一般的です。夜間は飲み物とコぺルト(サービス料の様なもの)が加わるので平均25€~です。ラーメン屋でラーメンと飲み物だけで4000円~(2024年10月為替)って日本では”ぼったくり”に近い値段ですが、イタリアではこれが普通です。イタリアでのラーメンは日本の様なファーストフード的なイメージではなく、一つのディナーなのです。夜間でラーメン、餃子、生ビールで35€~(6000円~)。
余談ですが、2024年現在 異常な円安水準ですが、現地で35€のディナーと言うのは安い方だと思います。イタリアンでプリモ、セコンド、飲み物と頼むと高級店ではなくても50€以上にはなります。
最も人気があるのは、日本人経営の和食レストランと高級日本食レストラン(高級フュージョン)です。本格的な日本の味や感度を味わいたい、又は、お洒落さも料理もトレンディな(フュージョン寿司)お店で食事をしたい、そんな傾向となっています。
次回は、和食レストランと高級日本食レストランの話を。。。。。









































