カップチーノは朝だけにして

イタリア人は、朝だけカプチーノを飲みます。午前11時過ぎには飲みません。

理由を聞くと”カップチーノは朝だけの飲み物”だとか、”牛乳は消化が悪い(乳糖不耐症)だから朝だけ”等とイタリア人らしい理屈をこねて説明します。

イタリアの朝食は甘いパンやビスケットと飲み物はカプチーノがスタンダードです。

朝11時以降は、エスプレッソ又は、カフェマッキャート(エスプレッソにフォームドミルクをごく少量入れる)です。

昼食の後、仕事の息抜き、夕飯の後等に飲むのはひたすらエスプレッソ又は、カフェマッキャートです。カプチーノは絶対に飲みません。(11時以降と言うか朝以降)

普通のアメリカ式のコーヒーに慣れた日本人やアメリカ人には、エスプレッソは濃すぎます。それに対してカプチーノはエスプレッソに温めた、たっぷり目にフォームドミルク(泡立てた)を入れて飲むのでエスプレッソに慣れていない外国人にはカプチーノは飲みやすいわけです。

観光客御用達の様なレストラン(写真付きのメニューがある)には昼でも夜でもメニューの中にカプチーノもありますが、一般のイタリアンにはカフェ(エスプレッソ又はカフェマッキャート)はありますが、カプチーノはありません。つまり、カプチーノは本当に朝だけの飲み物なんです。

駅のBAR等は、朝は朝食をとる客で大変混雑しています。カップチーノと甘いパンを並んで買って、数分間で食べ終えてその場から離れて行きます。多くの人が立ち食い(立ちながらパンとカプチーノ)です。

イタリア人は食事の時間を実に大切にする人たちです。しかし、朝食は彼らにとっては食事ではないんですよね。

でも、折角、イタリアに来られたなら遠慮なく好きな時間に好きなカプチーノを飲めばいいと思います。イタリアのカプチーノはとても美味しいです。