イタリアで入院と手術

昨年来、体調を崩し入院-手術をしました。本来なら2020年12月に手術する予定でしたが、コロナ禍の影響で先延ばしされ年が明けた2月28日の手術となりました。

前立腺肥大症が中等症レベルだったのですが、日常生活に支障を来たしていたのでドクターに相談して手術してもらいました。

日本でも前立腺肥大症を患っている方は非常に多く、厚生労働省の発表では480万人、50代以上の5人に一人との事です。

命にかかわる様な病気ではありませんが、排尿に支障を来たし常時悩まされる病気です。(人に依って感じ方、捉え方は異なると思います)

日本では、手術の方法も最先端の物から世界的にスタンダードな物迄あります。最先端設備のある日本の病院では、手術時の出血も少なく、術後の過程も良好で早い時期に完治する様です。

日本に帰って手術をするか?イタリアで手術をするか?大分迷いましたが、担当医のドクターが常日頃からメールにて細かいケアをしてくれ、アドバイスもあり、このドクターの手術経験数や彼が執刀医と言う事でイタリアのこの病院で手術をする事を決めました。

入院は1日半。手術は入院した当日の夕方行われ、次の日の昼に退院です。手術はTURPと言う手術で内視鏡を入れ前立腺を削ります。この手術は世界的にスタンダードな手術ですが、結構出血をします。手術は、背中に先ず麻酔を打ちます。これは痛みは少ないです。徐々に下半身が麻痺していき、全く動かなくなります。その間、約30分位だったと思います。手術を行う下半身が自身から見えない様にカーテンで体の半分を仕切られます。そして、手術が始まります。全行程で約2時間位だったと思います。手術中は麻酔が効いているので痛みは殆どありませんでした。カテーテルを入れた状態で手術終了となります。その後、点滴とカテーテルが付いたまま病室に運ばれました。その日は、その状態です。多分、途中で痛み止め等の点滴があったのだと思います。痛みは殆どありませんでした。

翌朝、”貴方は午後には退院してください”と告げられました。朝食は、ビスケットとジュースをもらいました。

問題は、カテーテルを付けたままどうやって着替えて、いつカテーテルを外してもらえるのか?(数日間との話でした)それと、どうやって家に帰るか?と言う事です。カテーテルが付いたままでは外には全く出られませんからね。(カテーテルを付けて普段の生活をされている方もいるそうです)外食どころか食料の買い出しも困難だと思いました。カテーテルを数日間付けたままにされると言うのは、手術前に聞いていたので、事前に食料等生活必需品は多めに買っておきました。しかし、実際にその場になってみると頭の中が混乱してしまいました。

丁度、昼食の時間になっていて、昼食を運んでいた看護士が”昼、食べていきなよ”と気さくなに言ってくれました。

イタリアの病院食 ニョッキのトマトソース、ハンバーグとポテト。一見不味そうですが、結構、美味しかったです。

昼食後、何とか下半身が完全に隠れる様に着替えて、電話でタクシーを呼びました。退院時にドクターから処方箋をもらっていたのですが、病院内の薬局は土曜日の午後だったので既に閉まっていました。仕方ないので、タクシーに薬局へ寄ってもらえる様に伝え、薬局で薬を買って何とか家に戻りました。

数日間で外してもらえる筈だったカテーテルは、ドクターの都合で10日間も先になってしまいました。10日間 カテーテルをつけっぱなしでの生活となりました。

当初は、排尿時は真っ赤でした。それも、あまり出ません。”これじゃ以前の方が遥かに良かった”と悲しくなりました。メールでドクターに現状を伝えました。ドクターは、”当初はそんな感じだけど日を追うごとに快方する”との事でした。実際に手術をしたわけなので後悔してもどうにもならないので、ポジティブに考える様にしました。(カテーテルをつけたままで寝るのには苦労しました)

5日経過、7日間経過、日を追うごとに排尿の赤が薄くなっていきましたが、排尿自体が少量で辟易しました。これ、結構、精神的にも辛かったです。ドクターは、一日、最低1.5リットルの水を飲むように言っていましたが、実行しても排尿が少量なので腹が張るばかりでした。

10日経過して病院でカテーテルを外してもらいました。これで漸く、おもいっきり排尿が出ると思いましたが、カテーテルを外しても排尿の量はかわりませんでした。この時はかなりショックでした。ドクターが言うのはちゃんと排尿するには、4か月は掛かるとの事でした。”そんなにかかるのかよ”って感じでしたね。

毎日、排尿の回数と量を記載しました。少しでも早く楽になれる事だけを考えていました。

一月経過して血尿はほぼ目視出来ないくらいになっていました。排尿の量も僅かですが増えていきました。

3か月が経過して、術前よりは排尿の量も多くなり、4か月目でほぼ、恐らく、通常の量が出ていて、不快感を余り感じないレベルになりました。

このブログを書いた最大の理由は、同じ様に海外でこの病気で悩んでいる方に少しでもTURPの手術と術後のの実態をお知らせしたかったからです。個人的な見解になりますが、出来れば日本の最先端医療で手術される事をお勧めします。同じTURPであっても日本だとカテーテルを外すまで入院させてもらえます。ただ、海外在住者は、日本での健康保険が適用されないのでかなり高額になってしまうでしょうね。因みに、イタリアの保険を適用してもらったので、一切お金は掛かりませんでした。

ま、必ずしも日本でやったからとて、100%上手くいくかわからないですね。大事なのは、施術経験豊富な病院であり執刀医に巡りあえることでしょうね。ただ、日本ならイタリアの様に術後は、本人任せで放置する様な事はないでしょう。

手術をやって良かったかどうか?に関しては良かったです。排尿の煩わしい問題に悩まされる事はなくなりました。生活の質が良くなりました。只、恐らくですが、カテーテルを長期間放置した後遺症の様なものはある様に感じています(2023年現在ではその感じも全くなくなりました。)。

イタリアと言う国で暮らすと色んな意味でタフにはなりますね。自分で何とかしないとならないのです。ま、これが人の生活の本来の姿なのかもしれません。

イタリア コロナウィルスとグリーンパス

6っか月ぶりの投稿です。実は、体調を崩して入院をしていました。その件は別に記載します。

さて、イタリアのコロナウィルスとEUグリーンパスに関してお話します。

2021年8月5日現在、陽性者6,590人 陽性率2.6%。

ワクチン接種率 1回目終了64%, 2回目終了53.8%となっています。

陽性者は、サッカーのヨーロッパカップが終了した辺りから一気に感染者数があがりました。イタリアが優勝しましたからね。人との間隔どころかマスクも付けずに大騒ぎしていましたから、当然ですね。但し、陽性率が2.6%と低い水準です。イタリアはワクチン接種が多かったのは6月から7月ですから、アメリカやイギリスに比べて未だ予防効果高かったのかと思います。

日本は、物凄い勢いで感染が広がっていますね。8月4日時点で14,000人の感染者で陽性率が何と11.9%と危険水位の5%の倍以上となっています。(東京の陽性率は20%を超えてかなり危険を超えてヤバい状況です。)

EUでは、各国のコロナ感染にあわせて色別に危険度を区分けしています。つい、一月前までは、日本は安全国グループ内となっていました。8月4日時点でもその変更はありません。しかし、EUは、数週間単位で基準を変更するそうです。従って、日本の現在のコロナ感染状況だとほぼ確実に危険国ゾーンに入れられてしまうと思います。そうなるとどの様な事になるかと言うと、現在、日本からイタリアへの入国はワクチン接種証明又はPCR検査の陰性証明で隔離無しでした。しかし、危険国ゾーンになると、それらがあっても7日間又はそれ以上に入国後の自主隔離が必要になります。折角、日本からの観光客受け入れに積極的だったイタリア経済としては非常に残念な事ですね。(イタリアで隔離、日本帰国で隔離では仕事になりせんね。)

8月4日時点で日本のワクチン接種証明の受け入れを発表したのは5か国のみです。フランスやドイツはそこには入っていません。その理由は、この手の事柄は相互的であるのが国際ルールです。日本側がフランスやドイツから接種証明を持って入国しても隔離が必要とする以上は、フランスやドイツも日本からの旅行者に対して同じ制約を課す事になります。

EUグリーンパスが導入されました。イタリアでは1回でも接種が完了するとこのパスが発行される様です。但し、1回の接種(J&J等一回の接種でもOKなワクチンもあります)では活動範囲がかなり限られてしまいます。

イタリアは、8月6日からEUグリーンパスが本格始動します。レストランやバーの店内、スポーツジム、映画館、劇場、そして、公共交通機関でもこのグリーンパスがないと入れません。1回の接種でもOKなところと2回接種していないとダメなところがあります。(48時間以内の陰性証明でもOK)接種をしていない人達には非常に生活し難い環境となってしまいます。違反に関しては、客と受け入れ側の双方に罰金があります。受け入れ側が3回違反を繰り返すと営業停止になります。接種対象となっているのは12歳以上と言う事もあり反対者も多数います。イタリア中の都市で大きな反対デモが繰り広げられています。(フランスも)

グリーンパスがあればEU内ではコロナ前の様に自由に行動出来ます。(但し、感染が拡大した国からの入国は同じEU内でも規制される場合もあります。)しかし、270日と言う期限がある上に、検査で陽性になった場合は、グリーンパスが失効されます。(EU内の検査)

人とウイルスとの闘いは一体いつまで続くのでしょうか?先進国の多くはワクチン接種に依って重症化を防ぐ事が出来る様になりましたが、一方、開発途上国の接種率は低くアフリカに至っては殆ど実行されていないレベルです。もし、接種が遅れている国や地域で更にウイルスの毒性が強く変異した場合は一体どうなってしまうのでしょうか。

本日の日本のニュースで軽症者や中程度の症状者は自宅療養に成るとの事です。イタリアは、自宅療養で家庭内感染が激増しました。その当時、医療体制は完全に崩壊して、コロナのホットラインも救急車も電話につながらない状況でした。亡くなった方が凄く多かった事から火葬場での処理が追い付かい程でした。そんな様子を毎日テレビのニュースで見ていました。身近で起こっている事ですから、本当に怖いの一言でした。イタリア人の誰もがそう感じていたと思います。

外ではマスクを外しても良い事になっていますが、年配者は接種完了してもマスクをされている方が多いです。若い層はマスクを外している人を多く見かける様になりました。コロナ感染拡大が始まって1年数か月経過しており、自分は、感染しても発症しないと思っている人が多い様です。それは、どこの国でも同じでしょう。若い層の半分位は接種を完了していませんのでデルタ株が再び感染拡大する事になるかもしれません。そう言った事もあっての生活の中でのグリーンパス始動なのでしょう。

イタリアの日本食レストラン

イタリアにある外資系の日本食レストランと日系の和食レストラン

All You Can Eat 食べ放題

*記載された価格(€、円)は記載した当時のレートや物価に基づいたものです。

イタリアのミラノ、ローマ、トリノの様な大都市や観光に人気のフィレンツェ、ベニスには日本人経営に依る和食レストランがあります。

それこそ、小さな街でも”日本食レストラン”があります。

”和食レストラン”と”日本食レストラン”を区別したのは、ここでは”和食レストラン”は日本人経営とし、”日本食レストラン”は外国人経営とします。(日本では一般的に和食と言うと”純日本食”つまり、懐石とかそう言った類になりますが、ここではこの様に区別させて頂きます。)(従って、ラーメン店等も日本人経営の場合は、ここでは和食レストランとします。)

余談ですが、日本政府主導で”和食”を世界に広げると言うのがあります。日本製の素材を使用した食事を海外で提供する事を奨励しています。日本製食材を多く使用している店舗では”和食?”マークのステッカーを頂けます。(一般の人には馴染みがないので例えそれが店舗に貼られていても気が付かないと思います。)2013年に”和食”はユネスコの無形文化遺産に登録されています。日本人経営かどうか?それには関係ありません。

ミラノにも500店舗以上の”日本食レストラン”があります。しかし、和食レストラン(日本人経営)は20店舗程度だと思われます。正確な数字はわかりませんが、大体、70%が中国人経営、20%がイタリア人経営、その他10%の中に日本人及び日系企業経営と他の外国人経営と言ったところです。

先ずは、日本食レストラン(日系以外の経営)。これが圧倒的な割合なわけです。

中国人経営の寿司店の中には”All You Can Eat”と言うのがあります。これは食べ放題です。昼と夜があって、昼の相場は20€、夜は30€(飲み物は別料金、税金や席料<夜間>が加算される場合もあります。価格は毎年価格は上がっています。特に2020年から急激に)寿司以外でも天ぷら、とんかつ、蕎麦、うどん、拉麺等の日本食、それと中華料理と豊富なメニューがあります。昼と夜の違いは、寿司メニューのレパートリー。昼メニューは限定的です。それでも、食べ放題なのでお腹いっぱいにはなります。

All You Can Eat以外の日本食レストランは、所謂、”フュージョン寿司”と言った感じが多いです。イタリア人はフュージョン寿司が大好きです。裏巻き(海苔が苦手です)やネタの上にネタを重ねるスタイルが好まれます。(サーモン巻きの上にイクラやトビコ)醤油も大好きですが、各フュージョン寿司には味がついている又は、タレがかかっています。照り焼き、ウナギのタレ、マヨネーズをアレンジしたタレ等、タレのバージョンが多いです。ミラネーゼはこの和風アレンジのタレが大好きです。従って、ネタの種類が少ないですが、タレとネタを組み合わせることで多くのメニューが出来ます。”お洒落なお店でフュージョン寿司”これがミラノでは大人気です。中にはミシュランの星を獲得したところもあります。

日本の様にネタの数が豊富ではない、と言うか、食べ放題で安さを売りにしているところは、サーモン、マグロ(赤身のみ)、エビ、イカ、タコ、スズキ、いくら、と言った程度のネタだけです。そして、アラカルトで出すところは、加えてウナギ、ウニ、アマエビ辺りがあります。それにしても、全部で10種類弱しかありません。日本の寿司屋だと、店に行って席についてから、”うーん、何にしようかな”ってな感じでメニューを見ながら考えたり、職人の方から”今日は、ヒラメがいいよ”なんて言葉があったりしますが、イタリアではそう言った光景は全くありません。(高級店や日本人経営の和食店はネタの種類がもう少しあります)全部で10種類弱のネタですから選び様がないと言った感じです。

で、味はどうなのか?フュージョン寿司は、高級店以外では、ネタの味と言うよりもタレの味で食べると言う感じですね。ネタの質がサーモン以外は悪い(米も悪い)のでネタの魚を味わうと言うよりもタレで一緒に食べると言う感じです。(中レベル以下のレストラン)高級店になると流石に和食レストランにも劣らぬネタを使用している為に美味しいですし、高級店は熟練の日本人職人もいます。しかし、値段はかなり高めです。

寿司屋以外の日本食専門店としては、ラーメン屋が人気です。ミラノも5年前位からラーメン屋が増えました。こちらもやはり中国人経営のラーメン(もどき)専門店が多いです。先の紹介したAll You Can Eatでもラーメン(もどき)がある店も、しかし、イタリア人はラーメンは専門店で食べます.

ラーメン専門店でのラーメンの値段は、15€~が一般的です。夜間は飲み物とコぺルト(サービス料の様なもの)が加わるので平均25€~です。ラーメン屋でラーメンと飲み物だけで4000円~(2024年10月為替)って日本では”ぼったくり”に近い値段ですが、イタリアではこれが普通です。イタリアでのラーメンは日本の様なファーストフード的なイメージではなく、一つのディナーなのです。夜間でラーメン、餃子、生ビールで35€~(6000円~)。

余談ですが、2024年現在 異常な円安水準ですが、現地で35€のディナーと言うのは安い方だと思います。イタリアンでプリモ、セコンド、飲み物と頼むと高級店ではなくても50€以上にはなります。

最も人気があるのは、日本人経営の和食レストランと高級日本食レストラン(高級フュージョン)です。本格的な日本の味や感度を味わいたい、又は、お洒落さも料理もトレンディな(フュージョン寿司)お店で食事をしたい、そんな傾向となっています。

次回は、和食レストランと高級日本食レストランの話を。。。。。

イタリアのTV公共放送(RAI)

イタリアにも公共放送があります。RAIテレビ

イタリアにはTV局がいくつもありますが、大きいのは2つ。一つは、イタリアの元首相ベルスコーニ氏が率いるMEDIASETで幾つかの民放チャンネルを統合しています。そして、公共放送のRAI、こちらは日本のNHKにあたります。

公共放送のRAI。日本ではNHKの視聴料が問題になっていますが、イタリアの公共放送のRAIも視聴料があります。NHKは、年間14,000円前後ですね。(地上波のみ)イタリアの公共放送RAIの年間視聴料は、約12,000円。若干、NHKよりも安いですが、実は、コマーシャルを民間並みにガンガン入れています。視聴料を皆から徴収して更にコマーシャルをガンガンいれて儲けています。”公共放送が?” コマーシャル収益を取ってその上で”何故視聴料も徴収するのか?”わかりませんね。しかし、税金ですので払わなければ罰則があります。

このRAI放送の視聴料、以前は、自己申請にての支払いでした。RAIから請求書が送られてきて支払う形です。テレビの無い人は支払わなくていいわけです。実際のところはテレビがあっても支払わない人が多かった様です。イタリア人の知人からの話で本当にテレビがないかどうか家に見に来る事があると言っていました。(真相は定かではありませんが)

いつからだったか?視聴料の請求書が来なくなりました。”コマーシャルをガンガンやっているから、その儲けだけで運営出来る様になったのかな?”なんて勝手に思っていました。しかし、その考えが非常に甘かったと言う事がわかりましたってか、五年以上経過した今頃、なんですが。

ある日、電気料金の請求書が来て、それをよく見るとなんと、RAI公共放送料金もそこに記載されていました。”えっ、これって”。当局は、RAI公共放送料金の未払い者が多い事から電気料金の請求書と一緒に支払わせる方法にしたわけです。電気供給会社(関東で言えば東京電力や代理店)が皆から徴収してRAIへ支払う形にしたわけです。電気代は、当然支払わなければ督促状が来て、最終的には電気を遮断されます。従って、RAI公共放送料金も一緒に支払わなければなりません。年に二度ほど?”テレビがないので支払いません”と言う自己申告をRAIへ通達出来る様です。何故、二度なのか?わかりませんが、指定の期日があって、それより遅れると自動的にテレビがあるものと判断され次回の申告時までの6か月分は支払分ければならない様です。

しかし、コマーシャルをガンガンいれて放送して、更に、電気料金に視聴料を加算させると言うしたたかなやり方には開いた口が塞がりませんね。国からの交付金が日本の様にないのかも知れませんが?(多分、少なからず予算はなんかしらの形で出ているものと思います。)それにしてもやり方が酷いです。

日本のNHK視聴料の支払い率は75%だそうです。日本の徴収の仕方から言って、この率は非常に高いと個人的には思います。以前のイタリア(自己申請)だったらかなり低かったのではないでしょうか? 大分以前になりますが、イタリアでまわりの知人、友人に聞いてもRAI料金を払っている人は極めて少なかったです。そう言う事からも”絶対に支払わなければならない”システムにしたのだと思いますが、それなら”コマーシャルやめろよ”って思います。

まったくもって、本当にイタリア的です。

イタリアのスナック菓子、駄菓子って…

長い棚の殆どがポテトチップス

今回は、イタリアのスナック菓子、駄菓子についてお伝えします。

”スナック菓子なんて、どうでもいい話だろ”とも思われますが、昭和の時代に生まれ育った者としては、スナック菓子、駄菓子は生活に切り離せませんね。昔ならテレビを見ながら、友達と雑談しながら、お煎餅やスナック菓子を食べる。今なら、それが”ネットを見ながら、スナック菓子を食べる”。長年海外で暮らしていても、時に”どうしてもそれがしたい”と言う欲にかられます。しかし、イタリアでは….。

日本には多くの”お菓子”があります。子供が喜ぶ”おまけ付き”のお菓子から、大人が食べるスナックの種類もバラエティーに富んでいます。スーパーのお菓子売り場も広く設定してありますね。パッケージも購買意欲を掻き立てる凝ったものが多いですね。難点は値段が高い。箱をあけると僅かな数しか入ってなくガッカリする事も少なくありません。それでも、美味しさに負けてまた買ってしまう。チョコレート一つとっても甘過ぎず微妙な調整がされている様に思えます。ポテトチップスは、味のバラエティーが凄いです。個人的には、”小池屋-のりしお”が大好きです。お煎餅、あられ、珍味と凄い種類です。小さな子供から小学生、中高、若い人、そして、年配者と年齢層にも配慮されたスナック、駄菓子のバラエティーはイタリアにはありません。

イタリアのスナック菓子は、悲しい事に種類が少ないです。

これでもかってくらい、どこまでもポテトチップスが棚に。

棚の長さは20mくらいあるでしょうか?棚一杯にポテトチップスが陳列されています。ここがスナック菓子のコーナーです。8割がポテトチップス。沢山種類がありそうで、実は同じ物を3~4列ずつ並べています。塩味が最も多く、その他ポピュラーなのは、トマト味、パプリカ辺りです。ショウガ、BBQ、ペッパー等もあります。イタリア製、他のEU製、アメリカブランドとメーカーは様々。

ジャガイモ自体はイタリアでも他のヨーロッパでも日本の北海道並みに美味しいです。各社趣向を凝らしており、塩はシチリア、油はオリーブオイルそして焼き方にも拘りと言った高級感のあるポテトチップスもあります。確かに、美味しいですが、飽きますよね。どちらかと言うと”お酒と一緒につまむ”と言った感じだと思います。毎年ポテトチップスのランキングなんてのもやっている様です。それにしても、ポテトチップスだけをひたすら食べるのもいい加減辟易します。たまには、お煎餅、あられ、他のスナック菓子も食べたい気持ちが強くなります。そんな時は、日本やアジアの食材店へ行って買いますが、場所が少々離れているのと値段が高いです。少量のお煎餅に500円~1000円とか払うのもなんか考えてしまいます。じっと、煎餅を見て考え買わずに帰る事が多いです。日本のオンラインで購入してイタリアへ送ってもらったりしましたが、送料が高く(軽いけど嵩ャガイモ自体はイタリアでも他のヨーロッパでも日本の北海道並みに美味しいです。各社趣向を凝らしており、塩はシチリア、油はオリーブオイルそして焼き方にも拘りと言った高級感のあるポテトチップスもあります。確かに、美味しいですが、飽きますよね。どちらかと言うと”お酒と一緒につまむ”と言った感じだと思います。毎年ポテトチップスのランキングなんてのもやっている様です。それにしても、ポテトチップスだけをひたすら食べるのもいい加減辟易します。たまには、お煎餅、あられ、他のスナック菓子も食べたい気持ちが強くなります。そんな時は、日本やアジアの食材店へ行って買いますが、場所が少々離れているのと値段が高いです。少量のお煎餅に500円~1000円とか払うのもなんか考えてしまいます。じっと、煎餅を見て考え買わずに帰る事が多いです。日本のオンラインで購入してイタリアへ送ってもらったりしましたが、送料が高く(軽いけど嵩になる、空気の部分が多過ぎ)、その上、ポテトチップスや煎餅も砕けて粉ばかりになったりしたので諦めました。

ポテトチップス以外では、ポップコーンやトウモロコシ原料の日本の”カール”の様な物もあります。イタリア人は、スナック菓子を日本人の様に食べる習慣がないのです。

子供はどうしているのか?子供のおやつはフルーツ類が多い様です。(ヨーグルト、プリン、ビスケット?ゼリー)駄菓子の類は、殆ど無く、KINDERと言うチョコ類程度です。KINDERは、日本でも売っていますが、卵の形のチョコで中にオマケが入っていたり、スティック状でチョコとミルクをあわせた味の物等がありす。チョコレートに関しては、質が高い物が多いです。スーパーではLINDT等の大手の物が多いですが、高級食材店等では質の高いチョコが売られていますし、チョコレート専門店もあります。それにしても、日本の駄菓子にあたるものはKINDER位しかありませんね。子供には食べ物に関して厳しいのか?そう言うわけでもない気がします。単に甘いものに関して厳しいのだと思います。イタリアの子供は実に好き嫌いが多い。そして、”嫌いなものは食べなくてもよい”。そんな考えの様です。一度、友人家族と一緒に日本のラーメン屋や行った事がありました。その小学生の子供は野菜が嫌いらしく、麺とスープのみのラーメンを食べていました。ラーメンも野菜も嫌いなもう一人の子は唐揚げだけを食べていました。

ポテトチップス、チョコレートの他は、ビスケットですね。ビスケットの類も非常に種類が豊富です。朝食にビスケットとカプチーノと言う人も少なくないようです。

大きく分けると、ポテトチップス、チョコレート、ビスケットだけしかない、と言っても過言ではないでしょう。個人的には実に悲しい事です。仕方がないので、チーズ、ハム、サラミ等を小さく切ってクロスティーニ風にしたり、そんなのを”ネットを見ながら” のスナック代わりにしています。面倒くさいですね。

イタリアの病院 – 2

Firenze Santa Maria Nova病院 700年以上の歴史

イタリアの病院に3度入院した経験があります。

現在イタリアは、コロナウイルス感染拡大に依り多くの方が亡くなりました。死亡率はヨーロ圏内でも突出しています。

イタリアの医療システムが非効率的である点や医療従事者の極端な不足も大きな原因であると思います。

フィレンツェとミラノで何度か急患(タクシー)や救急車のお世話になった経験があります。フィレンツェの総合病院へ膀胱結石にて急患外来へ行ったのですが、5時間待たされました。4~5部屋の処置室があり、事故や病気で救急車にて運び込まれた重症患者が集中治療機器に繋がれて各部屋のベッドに横たわっていました。それを1人の医師が処置と管理をしていました。重症患者がベッドに横たわっているところで、立ちながらドクターと話(診察)をしました。容態を説明すると、やはり膀胱結石と判断した様で、”それは何も出来ません、薬局で痛み止めを買って服用してください。” 3分で終りました。総合病院なのでなんらかの処置や専門医の紹介等あると期待しましたが、緊急の重症患者をたった一人のこの医師が診ているわけです、その医師は額に汗をかいて立って話をしていました。つまり、直ぐにでも各部屋の重症患者の容体を診なければならないわけです。この状況を見てしまうと、なんともそれ以上は何も言えませんでした。

イタリアでは、自力(タクシー等)で急患に行くよりも救急車を呼んで搬送された方がいいです。その場合は、最優先で診てもらえます。救急車が来た際には、大袈裟でも苦しさや痛みを強く訴える様にしましょう。これは個人の経験からだけではなく、イタリアの大学病院医師からのアドバイスでもあります。因みに、外国人旅行者は無料です。それと留学生は保険加入されていますので適用されます。

イタリアでの入院(公立病院 健康保険適用)。一人部屋の集中治療室、4人部屋の集中治療室、6人部屋の病室と経験があります。フィレンツェで手術後の処置が悪かった為に肺血栓になりました。2週間程の入院生活を送りました。

イタリアの入院では食事はイタリアンです。当たり前ですよね、でも、最初は驚きました。”えっ、イタリアンなんだ”。

肉料理でも2種類から選べました。付け合わせも選べます。例えば、牛ステーキとポテトのロースト。それにパンとデザートが付きます。病院にも依ると思いますが、毎回どれも結構美味しかったです。肉は、硬めで味も薄めですが、なにしろ空腹なので美味しく感じました。なにより食事が一番楽しみでした。今でこそ日本でも入院での携帯電話使用が許可されていますが、イタリアでは(2000年頃)既に入院患者は全て携帯電話を持参していました。病院食が苦手な人は家族に連絡して外から食事を持ち込み食べていました。”それってありか?”そう言う意味ではかなり自由度は高いイメージでした。18時以降は家族以外の面会は禁止になっていました。時間になると病棟の廊下を遮断していました。病室にはテレビはありませんでした。団らん室の様な広い部屋があり、そこにテレビがありました。そこで面会者と話をしたりテレビを見たりします。ドリンク類の自販機、売店やバールはありました。日本のコンビニの様に何でも揃っているわけではありません。パジャマは病院から支給されます。(有料ですが、保険適用で無料)

イタリアの病院ではボランティアの人がいる場合もあります。その様な人達が外国人へ(英語や多国語対応)入院中にお世話をしてくれる事があります。日本人で活躍されている方もいます。言葉の問題等もあったので非常に助かりました。

イタリアの病院に入院して感じた事は、医師や看護師の数が絶対的に不足していると感じました。どの医師も看護師も非常に熱心でしたが、絶対数が足りないので事故が発生する確率が高まります。又、忙し過ぎて軽症患者をしっかり診断出来ません。後に重症化するケースも多いかと思います。それが、現在のコロナウイルス感染拡大に依り一層酷い事になり多くの死者が出ている原因だとも思います。病院は先端医療器具等を入れて多額の借金もあり、その中で医療現場への予算が削減されているので何とか利益を上げる為にも高額なプライベート医療を導入しているのだと思います。益々、一般市民(長期滞在者を含め)にとっては保険適用医療を受けられる範囲が狭まり非常に不安な生活を強いられていると思います。

イタリアの病院

Firenze – Santa Maria Nova 病院 700年以上の伝統。一見するとMUSEMと間違える程の建物。実際、一部が博物館になっている。かのレオナルドダビンチが解剖を行った部屋がある。この病院に2度入院した経験があります。

今回は、イタリアの病院に関しての話です。

イタリアの医療システムは、保険制度を適用するホームドクター制とプライベートがあります。ホームドクター制は、住民登録をした地域でホームドクターを選ぶと言うか保険事務所の方から”貴方のホームドクターは誰々です”と言う具合に通知されます。評判の良いドクターに偏らない様になっています。何度か通院してどうしても気に入らない場合は、ホームドクターの変更を申請する事が出来ます。

ホームドクターは必ずしも自分が期待する専門医とは限りません。それどころか、全く異なる分野である場合が多いです。簡単な検診と専門医や総合病院へ行く為のリチェッタ<チケットみたいなもの>、検査予約や処方箋を出してくれます。

ホームドクターは無料です。ホームドクターの予約は場所にも依るのでしょうが、イタリア的です。何がイタリア的かと言うと、電話が通じない場合が多いです。(現在は、非常事態宣言中なのでホームドクターとは電話のみでの診察となっています。従って、殆ど、電話は通じません。)ホームドクターは一日2~3時間しか開いていません。一度、処方箋が必要だったので電話をしましたが、何度電話をしても通話中でした。3日目位に、5分おきに10回位も電話を入れてやっと通じた経験があります。(現在は、オンラインでも処方箋は取れます)昔、有名人のコンサートチケットを予約する時に繰り返し電話をしたのを思い出しました。多くの人が一斉に同じ時間帯に電話をするわけですからね、一瞬を争います。ホームドクターでこんな事をしないとならないと言うのは呆れますがね。

一つの例を挙げると、ビルのワンフロアに4つのホームドクターが入っていて、その受付が女性1人なんてところもありました。何度も電話をしてもいっこうに電話が通じない、仕方ないので行って見ると、大勢の来院患者でフロア内は大混雑そして受付の電話が鳴りっぱなし。受付の女性は1人なので、来院患者の順番整理で手一杯なのです。電話の応答はとてもこれでは出来ませんね。国営なので予算がないのだと思います。

イタリアの病院はどんな感じなのか?公立病院と私立病院があります。健康保険利用にて公立病院の受信をするのであればホームドクターからリチェッタ<チケット>を受け取ります、そして、予約センターから予約を入れてもらいます。(予約センターは、電話は通じないので、保険事務所行って予約を入れた方が無難ですが、それもやはり物凄く混雑していて半日の作業になります。)公立病院の予約は3か月先とか当たり前の様にあります。予約を入れて見ると”えっ、これって日時間違えてない?”それほど先になってしまいます。つまり、保険適用の公立病院受診を正攻法でやっていたら相当な労力とかなりの日数が掛かります。

公立病院での受診に関しては日本とそれ程違いはありません。違いはお金は先払いになります。機械から順番票を取って、先ず、お金を支払い、順番が来たら、支払い領収書と順番表を提示して受診します。公立病院内でも保険適用とプライベートがあります。

私立病院はどうなのか?保険が適用されないので診療代は安くはありません。私立病院に依って値段は異なりますし、担当医に依っても値段が違います。有名な医者は診療代は高いです。

プライベート外来(公立病院内)の経験から言うと、初診料は、110EURO(価格は更に上がっています)。この病院は、保険適用外来も受け付けますし、救急病棟もあります。保険適用外来受付とは別にプライベート外来の受付があります。

プライベート外来と一般外来(保険適用)は別のフロアにあります。一般外来は、非常に混雑しています。それに比べてプライベート外来は、ガラガラです。椅子も一般外来のプラスチックな簡素な椅子に比べて、プライベート外来はソファー並みの椅子が並んでいます。順番札を取っても直ぐに呼ばれます。そこでお金を払って診察の順番札を受け取ります。順番札を持って自分が受ける科に行きます。診療室が幾つかあります。プライベートは、直ぐに順番が来ます。診察や超音波検査等をやってくれます。薬の処方もしてくれますが、プライベートの場合は、処方箋は出しません。自費で薬を買うか、又は、プライベートドクターからレターを書いてもらい、それをホームドクターへ連絡して処方箋を書いてもらうと言う厄介な事になります。(経験からです。病院に依って異なるかもしれません。)医師から伝えられた薬は処方箋が無くても購入出来るものでした。2種類で各30日分(1日一錠)値段は、€12。(イタリアでの自費での薬代は、日本での保険適用の薬代よりも遥かに安いです。日本の薬価がおかしい?)

この後、30日間で10回以上のメールのやりとりをプライベートドクターとしました。この間、体調が良くならなかったので薬の変更のアドバイスを受けてたり、問診等も全てメールでやりとりをしました。それらは全て無料です。(この様なサービス内容だと110€と言う値段は破格だと思いました。)引き続きお薬の治療で様子を見る方向となりました。そして、3か月が過ぎて以前よりも少し改善しました。(毎月薬代は12€)この時点で再度の診察と超音波検査を行いました。再度の診察の費用は前回同様の110€です。内視鏡を使用した手術を予定してくれました。しかし、非常事態宣言が再び厳格になり緊急性ではない手術と言う事で延期となっています。現時点では、薬治療を継続しています。手術の費用は高額になります。ドクターに保険適用になる様に頼みました。その場合、このドクターからレターを書いてもらい、それをホームドクターへ渡します。ホームドクターが手術のリチェッタ(チケット)を作成してくれます。これで手術は無料になります。プライベート診療なので通常だと手術も市価でやりたいところだと思います。しかし、何度か頼み込んで手術は保険適用と言う承諾を得る事が出来ました。(手術は延期ですが)

これを公的病院で行っていたら、深刻な事態になっていたかもしれません。検査だけでも数か月間待たされます。手術となると一体いつになる事やら?病状に依っては軽病が重症になってしまいますね。

イタリアでの生活はまさにサバイバル。言われたとおりにやっていたら、とんでもない時間の浪費と出費となります。自分で考え工夫して動かないとなりません。

次回は、急患と公立病院での入院経験を書きます。イタリアでの入院時の食事は?

航空会社との相性-3

航空会社との相性ってある?酷い目にあったアリタリアでの往復

前回の続きになります。アリタリアでのローマ経由プラハ行き(往路)を前回はお伝えしました。今回は、復路です。往復で問題が発生したわけですが、復路は前代未聞の話になります。

プラハからのローマ経由フィレンツェ便は、午後便でした。プラハの街から空港まではタクシーで空いていれば20分程度です。余裕を持って出発2時間前には空港に到着していました。腹が減っていたので空港でチェコのグヤーシュとクルネードを食べて時間調整。チェコ料理はまったりした味付けが多いですが、好きです。

定刻通りの搭乗となりアリタリアに乗り込みました。ローマでのトランジットは2時間ありましたので、”これなら余裕だな”と一安心。プラハからローマ迄は約1時間45分のフライトです。ローマ到着は17時近くでした。ローマに到着後に乗継便の確認をしたところ45分遅れと出ていました。”45分遅れ。。ま、イタリアでは毎度の事だ、45分程度なら仕方ないな”ってな感じでローマ フィウミチーノ空港でブラブラと時間調整。で、そろそろかなって感じで再び時間を確認すると”90分遅れ”に変わっていました。”またかよ”。。。この後、遅れは120分に変更、そして120分経過した後は”DELAY(遅れ)”のみで時間は出てこなくなりました。”おいおい、いい加減にしてくれよ”ってな感じで、搭乗口ではクレーム客で溢れていました。ローマ到着から実に待つ事6時間以上の23時30分に漸く、搭乗手続きが開始されました。”時間の遅れはあったとしても何故ここまで変更に次ぐ変更なのか?”誰もがブツブツと独り言の様に言い放ち搭乗していきます。

搭乗して異変に気が付きました。往路のフィレンツェーローマ便よりも機体が小さいのです。全員が搭乗出来たと思いますが、座席の横幅が狭いのです。ま、それでも、”無事に乗れて出発だ、やれやれ”ってな思いでした。しかし、搭乗して結構時間が経過しても中々出発しません。なんか、嫌な予感がしました。アナウンスで”搭乗した機は予定していたものと異なり小型となりました。航空法により積載重量に問題があります。16名分の荷物をここローマに残して行く事になります”と。。”えっ、そんなのあり” 機体を変更した事、それが小型化した事は乗客には関係ありませんからね。誰もがそれは怒りました。”いい加減にしろ”怒鳴り声があっちこっちで起こります。キャビンアテンダントへ詰め寄る人達があらわれます。少し静かになり、話がついて解決したのかな?と言う雰囲気になり、”機体を変えてもらえるのかな”と期待をしつつ事の成り行きを待っていたところ、アナウンスで”色々とやってみましたが、8名分の荷物は載せられません、明日でもここフィウミチーノ空港からご自宅へ配送致します”との事でした。勿論、誰もが怒り心頭です。イタリアでこの状況下で配送なんて全くあてに出来ない、そんな事はイタリア人も住んでいる我々もよくわかっています。それでも、機長からのアナウンスで”航空法?なので選択肢はありません”との事でした。誰のスーツケースが落とされるのかわかりません。”ロシアンルーレット”をされている気持ちでした。

出発した時は既に日が変わっていました。1時間位は、機内で押し問答していたと思います。頭の中では落とされる荷物の事ばかり連想しています。

出発して30分位経過したところで又アナウンスです。”到着予定のフィレンツェ空港が時間で閉鎖してしまいました。従って、投機はジェノバの空港へ向かいます。” ”えっ、また、そんな。。なら、事前にフィレンツェ空港へ連絡しておくべきだろ!” ”ジェノバの空港って。。めちゃ遠い。車で4時間は掛かる。そりゃ、酷いだろ”と我々の思いは全くの無視で便はジェノア(ジェノバ)の空港に到着しました。ここでアナウンス”皆様ご心配いりません。バスをチャーターしてありますので、ここジェノアからフィレンツェ空港までお送り致します”との事。”当たり前だろ、他にどうやってこの夜中にジェノアからフィレンツェまで行くんだ”。

ジェノアの空港に到着。さて、自分の荷物が出て来るかどうか?誰もが戦々恐々としています。当たりか外れか?外れた場合、その人(自分かも)には更なる問題が待ち構えています。ここイタリアではそれは苦難となる事は誰もがわかっていますので真剣な面持ちで荷物が出てくるのを待っています。自分の荷物が出て来るとほっとした顔でその場からどんどんと去っていきます。運よく、荷物がきました。その時は”神に感謝”の思いでした。

乗客たちが出口付近に集まっていました。ジェノアまで迎えに来る親族や友人もいた様です。彼らはバスには乗らずに迎えを待っていました。観光バスの様なのが何台か到着しました。我々は、乗り込み、更に約4時間のバス旅行、それも真夜中。

フィレンツェに到着した時間は未だ真っ暗な朝方5時頃です。タクシーもありません。仕方ないので電話でタクシーを呼び、漸く、自宅に到着出来ました。体力も気力も失せていました。全く悪夢のような冗談の様な一日でした。

荷物が来なかった人達の事が頭に浮かびました。誰の荷物が来なかったのか?申し訳ない思いがして”誰がと言うのは”見る事は出来ませんでした。”どうなるんだろう?荷物はちゃんとくるわけがない。たいへんだな。”

番外編 フィレンツェでのロスバケ 

以前、フィレンツェでロスバケがありました。”荷物が到着次第、電話で連絡します”とフィレンツェのLOST LUGGEGEの受付員がやる気のない態度で伝えてきました。今、荷物はどこにあるのか?それもわかりません。その場で押し問答しても受け付けてもらえないのがわかっているので、荷物がないままで帰宅しました。次の日、空港から電話が無いので、こちらから電話を入れましたが終始通話中。何度電話をしても通話中。2日、3日と続けて電話入れても何時も話中。これは電話受付をしない様にしていると思いました(酷いもんです)。仕方がないので、空港へ行きました。フィレンツェの空港は街から30分程度で行けます、とは言え、仕事もありますからね。自営業でなければとても対応出来ませんよね。

空港到着後、LOST LUGGAGEの受付に行き。”もう、4日間も経過しているんですが?” 受付担当の女性は、”ちょっとまって、見てみるから”と、どっちが悪いのかわからない様な態度。で、ほんの5分程度での返事は、”ありませんね。到着したら連絡します”との事。”ちゃんと調べたのかよ?おいおい、3日間、何度も電話しているのに何時も話中だったけど”と言うと、”そう? 電話するタイミングが悪かったんじゃないの?”てな返事。少し怒った感じで”どこにあるのか、何時届くのか?3日間経ってもわからないの?”と伝えると ”わからないわよ! 私のせいじゃないでしょ!”逆切れされました。”そんならここに沢山あるから、自分でも探してみれば”と言われました。えっ、そんなのあり? でも、もしかしたらと期待の気持ちもあり、”なら見させてもらいます”と伝えると入り口を開けてボディチェックも無しで中に入れてくれました。と言うか、”勝手に見て”って感じです。まあ、ないんだろうな、と思いつつ、見てまわると、何とそこにあったのです。それを女性担当者にその場で伝えると、”あなたはラッキーだったわね”と言われました。ラッキー?ってお前がちゃんと見ていなかっただけじゃん。そこには、部屋狭しと沢山のスーツケース類が主人?が来るのを待っていました。ここイタリアでは、ロスバケ=ディレイデリバリーが本当のロストバッゲージ(荷物を失う)になってしまうのでしょうね。

アリタリアとはこの後もロスバケや問題が発生しました。流石に”相性が悪い”と信じる様になりました。アリタリアしかフライトがない場合は列車を乗り継いで目的地へ行くようになりました。”航空会社との相性”はあるんですよね。

航空会社との相性 – 2

航空会社との相性ってある? 写真:alitalia.com

前回の続き、”航空会社との相性” 自身の体験をお伝えします。

アリタリア航空を頻繁に利用していた頃(選択肢がなかった頃)2000年前後の頃が非常に多かったと思います。ロスバケの回数は正確には覚えていませんが、年に5回以上はあったと思います、その他、はっきり記憶にある”酷い目にあった”のが3回ありました。

何でこんなに何度もフライトの問題に遭遇するのだろう?と真剣に考えました。当時、友人、知人もアリタリアを使っています。それどころか、イタリア人は普通にアリタリアを使っています。友達にこの事を話すと”相性悪いんじゃね?” 航空会社との相性?”そんなのがあるか?” 

フィレンツェからチェコのプラハへのアリタリア便往復。ローマ経由でした。往路にロスバケにあいました。ローマに向かう出発便が遅れていました。

心配だったのでチェックインの際に”ローマでプラハ便に乗り換えがある、時間がない”と伝えたところ”大丈夫ですよ、ちゃんと待っててくれます。一応、搭乗後にキャビンアテンダントへ伝えてください”と言われました。”成程、そうすればキャビンアテンダントが接続便に連絡してくれるのだろう” と勝手に解釈しました。で、搭乗後に、”すいません。ローマでプラハ行きの便に乗るのですが、乗り継ぎの時間が間に合いそうにないのです”とキャビンアテンダントへ伝えました。彼女は、”大丈夫、ちゃんとプラハ便に伝えておきますので、安心してください”と言ってくれました。”やった、これで安心だ”と思っていました。

でローマに到着。出発便を確認すると、なんと既に”出発”となっていました。それも定刻どおり。一瞬 頭の中が白くなりました。”なんだよ、ちゃんと二度も伝えたのに”頭に来ていましたが、落ち着くように自身に言い聞かせてアリタリアのデスクに行きました。”お客様は運がいいですね、夕方便に乗れますよ” ?果たしてこれが運が良いのか?ま、とにかく、その便をお願いしてプラハに向かう事になりました。待ち時間が5時間位ありましたが、眠さを我慢して乗り遅れのない様にその便に乗りました。

プラハに到着。プラハの空港は改装したばかりで綺麗でした。チェコはユーロ圏なのでイタリアからの乗客には税関がありません。荷物をピックアップして出るだけです。しかし、荷物が出てきません。同じ便に搭乗した乗客は自身の荷物を拾いどんどんその場を後にしていきます。”やばいな。でも、乗り継ぎは遅れたわけだから荷物は完全に間に合った筈だ”と自分に言い聞かせていましたが、結局、最後まで出てこない。”ロスバケか。なんで?” 気力が失せて、それでも、仕方なく”Lost luggage”のところへ行きました。どうやら、その便でのロスバケは自分だけだった様です。チェコ人?の担当者は、笑顔で丁寧に対応してくれました。”お客様のお荷物は、明朝の便にてプラハに到着します。ご宿泊先にお届けしますか?それとも、こちらに来ますか?”との問いに、早く荷物が欲しかったので”来ます”と伝えました。以前に何度かロスバケ経験がありましたが、自分の荷物がどこにあってどうなるのか?直ぐに返事をもらえたのは、これが初めてでした。”これは信用出来るな”と思い、ホッとした事を覚えています。”チェコ人ってちゃんとしているんだな”って印象をその時持ちました。(イタリアに住んでいるからこそ強くそう思えたのかもしれませんね)

次の朝 伝えられた時刻を1時間程過ぎた頃にプラハ空港へ到着しました。誰に言えばよいのかわからなかったので、荷物を出し入れしていた若い女性に尋ねたところ、”私も丁度ロスバケ荷物を取りに行くところです。一緒に来て下さい。”清々しい綺麗な女性が笑顔で対応してくれました。ボディーチェックをして中に入り待っていたところ荷物を持って来てくれました。非常に気持ちの良い対応でした。何度もチェコを訪問していますが(長期滞在もあります)チェコ人の対応はどこへ行っても悪い印象は一度もありませんでした。無事に荷物もなんとかゲット出来たわけです。ここまでの話なら、その変に転がっているロスバケ騒動の類となりますが、未だ、続きます。このフィレンツェ発ローマ経由プラハ往復は、往路と復路に問題が発生しました。復路は、それこそ前代未聞です。今だからこそ、笑い話になりますが、。。。続きは次回に

航空会社との相性- 1

荷物が来ない?

航空会社との相性ってある? 経験から言ってあると思います。

目的地の空港に到着してスーツケースが出てこない、こんな経験をされた方も少なくないのでは。ロスバケ(ディレイバッゲージ-: 機内預け荷物の到着遅れ)と言われるケースです。

仕事でヨーロッパ内や日本へ頻繁に行き来していた頃は、何度かこれにやられました。幸い完全なる紛失には至った経験はありませんが、それにしても厄介な事です。その内、”トラウマ”になり、飛行機に乗る度に心配になり、荷物が出てくるまで ハラハラどきどき”ちゃんと出て来るだろうか”と心配ばかりしていました。

一番多いのは、乗継便がある場合だと思います。乗り継ぎ地で十分な時間がない場合は搭乗には間に合っても荷物は間に合わないケースがあります。余裕を持って乗り継ぎ地で2時間のトランジットでその後の便を選んでも、最初の出発便が遅れたらその2時間のトランジット時間は消えてしまいます。そして、到着地ではロスバケ(ディレイデリバリー)となるわけです。

”そんな事を心配していたら飛行機にのれないだろう!”その通りですね。ロスバケを出来る限り回避する方法としては、直行便に乗るか、又は経由地で十分なトランジット時間を取る便を選ぶと言う事になります。一番確実なのは機内持ち込みで全て済ますと言う手段ですが、近頃は、機内持ち込み荷物の寸法や重量が厳しくなっているので、余程短期間の旅程でないとそれも難しくなりました。

一般的には、各空港は乗り継ぎギャランティーのミニマム時間があるそうです。例えば、フランクフルトは1時間?、パリは45分?は空港当局がギャランティーすると言う事です。そのトランジット時間内であれば空港は責任を持つと言う事らしいです。しかし、アメリカでテロがあってから手荷物検査等が厳しくなりギャランティーの話は聞かなくなりました。現在に至ってはコロナ禍で更にチェックインまでにも時間が掛かる様になっています。どちらにしても十分な時間を持った乗継便を選択する事ですね。

十分な乗り継ぎ時間を取ったにも関わらず出発便が遅れた為にロスバケの被害にあった。これはもう運しかないのでは? それと

”航空会社との相性”があると思っています。イタリアに住み始めた頃は、ライアンエアーがイタリアに就航したばかりでLCCが未だ普及していませんでした。住んでいたのがフィレンツェだったので日本への直行便もなく、ヨーロッパ各地への便はあったもののフィレンツェ間は割高でした。選択がない事から当時はアリタリアを多用する事になるわけです。

アリタリアは、イタリアのフラッグシップキャリアで日本で言えばJALですね。経営状態が昔から既に悪く(どこの国でも国営は経営体質が悪くなる)、その後も、エアフランスグループ、ルフトハンザ、エティハド等との提携やスポンサーシップを目指したり行ってもらったりしましたが、経営破綻、累積赤字が物凄い額となっており現在は国営となっています。様々な企業が救済プログラムや改革案を提示してやってきた様ですが、その都度、アリタリアの労働組合が立ち塞がり断念されています。

どうもこのアリタリアと相性が悪く何度も酷い目にあいました。

話が長くなるので次回のブログで記載します。