Firenze Santa Maria Nova病院 700年以上の歴史

イタリアの病院に3度入院した経験があります。

現在イタリアは、コロナウイルス感染拡大に依り多くの方が亡くなりました。死亡率はヨーロ圏内でも突出しています。

イタリアの医療システムが非効率的である点や医療従事者の極端な不足も大きな原因であると思います。

フィレンツェとミラノで何度か急患(タクシー)や救急車のお世話になった経験があります。フィレンツェの総合病院へ膀胱結石にて急患外来へ行ったのですが、5時間待たされました。4~5部屋の処置室があり、事故や病気で救急車にて運び込まれた重症患者が集中治療機器に繋がれて各部屋のベッドに横たわっていました。それを1人の医師が処置と管理をしていました。重症患者がベッドに横たわっているところで、立ちながらドクターと話(診察)をしました。容態を説明すると、やはり膀胱結石と判断した様で、”それは何も出来ません、薬局で痛み止めを買って服用してください。” 3分で終りました。総合病院なのでなんらかの処置や専門医の紹介等あると期待しましたが、緊急の重症患者をたった一人のこの医師が診ているわけです、その医師は額に汗をかいて立って話をしていました。つまり、直ぐにでも各部屋の重症患者の容体を診なければならないわけです。この状況を見てしまうと、なんともそれ以上は何も言えませんでした。

イタリアでは、自力(タクシー等)で急患に行くよりも救急車を呼んで搬送された方がいいです。その場合は、最優先で診てもらえます。救急車が来た際には、大袈裟でも苦しさや痛みを強く訴える様にしましょう。これは個人の経験からだけではなく、イタリアの大学病院医師からのアドバイスでもあります。因みに、外国人旅行者は無料です。それと留学生は保険加入されていますので適用されます。

イタリアでの入院(公立病院 健康保険適用)。一人部屋の集中治療室、4人部屋の集中治療室、6人部屋の病室と経験があります。フィレンツェで手術後の処置が悪かった為に肺血栓になりました。2週間程の入院生活を送りました。

イタリアの入院では食事はイタリアンです。当たり前ですよね、でも、最初は驚きました。”えっ、イタリアンなんだ”。

肉料理でも2種類から選べました。付け合わせも選べます。例えば、牛ステーキとポテトのロースト。それにパンとデザートが付きます。病院にも依ると思いますが、毎回どれも結構美味しかったです。肉は、硬めで味も薄めですが、なにしろ空腹なので美味しく感じました。なにより食事が一番楽しみでした。今でこそ日本でも入院での携帯電話使用が許可されていますが、イタリアでは(2000年頃)既に入院患者は全て携帯電話を持参していました。病院食が苦手な人は家族に連絡して外から食事を持ち込み食べていました。”それってありか?”そう言う意味ではかなり自由度は高いイメージでした。18時以降は家族以外の面会は禁止になっていました。時間になると病棟の廊下を遮断していました。病室にはテレビはありませんでした。団らん室の様な広い部屋があり、そこにテレビがありました。そこで面会者と話をしたりテレビを見たりします。ドリンク類の自販機、売店やバールはありました。日本のコンビニの様に何でも揃っているわけではありません。パジャマは病院から支給されます。(有料ですが、保険適用で無料)

イタリアの病院ではボランティアの人がいる場合もあります。その様な人達が外国人へ(英語や多国語対応)入院中にお世話をしてくれる事があります。日本人で活躍されている方もいます。言葉の問題等もあったので非常に助かりました。

イタリアの病院に入院して感じた事は、医師や看護師の数が絶対的に不足していると感じました。どの医師も看護師も非常に熱心でしたが、絶対数が足りないので事故が発生する確率が高まります。又、忙し過ぎて軽症患者をしっかり診断出来ません。後に重症化するケースも多いかと思います。それが、現在のコロナウイルス感染拡大に依り一層酷い事になり多くの死者が出ている原因だとも思います。病院は先端医療器具等を入れて多額の借金もあり、その中で医療現場への予算が削減されているので何とか利益を上げる為にも高額なプライベート医療を導入しているのだと思います。益々、一般市民(長期滞在者を含め)にとっては保険適用医療を受けられる範囲が狭まり非常に不安な生活を強いられていると思います。